大恋愛ほど、破局へのリスクも高い
恋愛に夢中になって、周りが見えなくなるときほど相手にわがままを言いすぎたり、ちょっとした言葉の端々にも食ってかかったり、ということが起こりやすくなります。
こうしたことがトラブルになり、人もうらやむような大恋愛があっけなく終わり、別れた後には「もう口も聞きたくない」「顔を見るのもいや」というように極端に相手への憎しみの気持ちを募らせてしまうことがあります。
このように、“愛”と“憎しみ”のような相反する感情が突然入れ替わることを「カタストロフィー理論」と呼びますが、激しい恋愛ほどカタストロフィーが起こりやすい状況にあると言えます。
「もっと愛して!」 という発想に潜む心理
恋愛相手だけに極端にわがままになったり、相手にちょっとした言葉にも苛立って許せなくなったりするのは、幼い頃に親や周りの大人の愛情や受容を十分に実感してこなかったことが影響する場合もあります。
たとえば、常に「いい子」「おりこうさん」でなければ親に受け入れられないと感じていた人。また、大人の都合ばかりを押し付けられ、自分の素直な欲求を抑えなければならないと感じていた人などがそうです。
愛情や重要をしっかり実感せずに成長すると、恋愛相手に幼い頃と同じような不合理で無秩序な欲求を突きつけてしまうことがあります。
しかし、恋愛相手は親ではなく、対等な立場にある「よき相棒」です。
しかし、恋愛相手は親ではなく、対等な立場にある「よき相棒」です。